急成長している格安ビジネスホテル会社で経理部門の改善改革。急成長企業ゆえに日常業務に追われて、懸案事項の処理や改善改革しなければならないテーマに手が回らなかった。そこで他社で長年経理部門の改善改革を成し遂げてきた64歳の派遣社員を活用。経理40年のベテラン。次々と懸案事項が片付いて行き、更には他社に先んじる業務にまで手を伸ばせるようになった。60歳代ではあるがパソコンは達者。会計ソフト(パッケージソフト)の操作は勿論、会計ソフトのデータを自己のエクセルにオンラインで取込んで処理している。また合間に、全国70店もあるホテルの経理指導に、監査も兼ねて回る。
派遣先は四国の地方都市。職人からたたき上げの社長。売上げは順調に拡大し会社が軌道に乗ったかに見えたが、幹部社員3人が待遇に不満を持ち独立。就業規則・業績評価・給与規定など社内規定の無い会社。社長は経営管理が無かった事を反省。派遣社員は大企業と中小企業の両方の経験ある62歳。総合商社で営業15年、経理20年経験後、その関連子会社で総務・経理を5年経験。先ずは数字を把握して、業績評価できる土台作りに着手する。市販のパッケージソフトを使いこなしてお金をかけないでIT活用することが得意。家計ソフトをフル活用する指導から始めて、全ての基礎となる経営数字の把握を丁寧に行う。次に月例の会議を実施・主催して実績数字の確認を行い、総務・人事・給与等のルール作りにかかる。派遣社員は大阪在住。毎月1週間程度、大阪から四国へ出張ベースで赴く。
大手化粧品会社で経理部長を務め、その後200名規模の中小企業で管理部門担当役員を経験。税理士資格も持つが開業より企業の中で活かす道を選ぶ。 派遣先は真珠の商社。昨年倒産した同業会社の元社員が人望のある元部長の下に結集して新会社を作り再出発。過去の失敗を踏まえて、経営の基本である管理部門を充実させて、小なりとも先々の上場も踏まえて、将来展望に立ったルール作りを計る。半年で初期の目標を達成し、後は顧問的に週一回程度通う。
大学教授が定年退職後、生物化学系の研究・実験測定会社を立ち上げた。学者ゆえに研究開発には強いが経営管理に弱い。そこで基本となる総務部門に(総務・人事・経理)50歳代の経験者を派遣。ただし男性より女性が希望。大阪下町のドケチ会社で、低賃金でこき使われていた総務担当の女性を人選。総務・経理の専門的知識経験がある上に、主婦的感覚で掃除やお茶汲みもして、若手研究者の面倒をよく見てくれる。元大学教授の経営者は、「立ち上げ早々の当社に無くてはならない存在」と喜んでいる。
ビジネス社会の経験が少ない三代目社長の補佐業務。生産管理~総務・人事・経理~営業・契約管理まで、全般に渡り社長を補佐する。大手スポーツ品メーカーで、生産管理、資材管理、人事、秘書室等で要職を経験。退職後はボランティア的に養護学校で卒業生の就職先開拓に尽力し、それが縁で職安の職業相談員を勤める。65歳。先ずは業績評価賃金体系構築に向けて、その前段階の業績数字の把握体制・システム作りに着手している。中小企業では一人の存在の影響は大きく、明るく前向きな人柄は会社の雰囲気まで変えつつある。1年経過後、永年の赤字体質から脱却し黒字化に転換する。
大手製薬会社で35年間システム部門の責任者を勤めた63の定年退職者。 従業員30名程度の中小企業で、コンピュータシステムのスクラップ&ビルドを行う。長年の経験で、役に立たないソフトは勘で分る領域の人(仙人の域)。新たなIT化は市販のパッケージソフトで優れものを厳選して活用。安価にIT化を計る。社内のグループウエアや全国に飛んでいる営業マンの販売時点情報管理等々、市販ソフトを活用して格安に且つ飛躍的にIT化を進めている。
(A)ワイン輸入業者 大手食品商社で役員経験もあるワイン輸入会社の経営者の 下で、ウインドウズに精通した40歳代のIT技術者が、ワインが売れるWEBサイトを構築する。売上げは毎年二桁成長で伸びている。また簡易言語・アクセスで販売管理システムを作り、小さいながら IT化が進んでいる。売上げ上昇と共に74歳の経営者は益々元気。
(B)御菓子問屋 御菓子の商品寿命は意外と短く、次々に新商品が出回る業界。また 自社PB(プライベートブランド)商品を開発して拡販して行くこと が利益を生む源になる。このような状況の中で、取引先に対して、新 商品の見本帳を迅速に提出する必要がある。WEBサイトを活用する 事により素早い対応が可能になり、紙媒体の見本帳に比べてコストも 大幅に削減。且つWEBに国境は無く海外への輸出にも活用される。
72歳の定年退職者。自称肉体年齢50歳、精神年齢40歳。カーリース業界30年のキャリア。声の大きさと元気さが売り。貿易会社の新規事業「中古車レンタカーサービス」で取引先拡大の突撃隊長。「格安・月決め・中古車レンタカー」という従来にない新しいビジネスモデル。主に法人向けにコスト削減を提案し需要を掘り起こす。現場第一主義のフットワークで、着実に台数を増やす。普段は孫に囲まれる好々爺である。旅行と阪神タイガースを愛する。
高齢化と健康志向の高まりにより大手牛乳メーカーは、宅配復活がデフレ時代を勝ち抜くカギとテコ入れを行っている。各社の縄張り争いも熾烈を極めている。地方国立大学卒業後、三菱電機系の販売会社に就職。定年退職後は地域活動にも精を出し、ボランティア精神に溢れる。この経歴と人柄を見込んで、戸別訪問による乳製品宅販促進業務に就いて貰う。温厚な人柄と暖かさのある営業スタイルで顧客数を前年比140%伸ばした。1件1件の個別訪問は訪問先の警戒心も強くなかなか難しいが、中高年者の落ち着きと安心感により、顧客拡大へ貢献した。口八丁手八丁でなくても、地道にコツコツやれば何とかなる分野で、人材派遣による営業が適している。
長年の施工管理経験を活かして搬送機を主とした機械設備の施工管理を行う。 機械の専門的な知識と経験が必要だが、様々な外注業者・人を纏め上げてゆく仕事ゆえに人柄が勝負である。人と人を結び付ける信頼が要る。朝も早く、自主的に7時過ぎに出勤して構内の掃除から始める。8時頃には綺麗な職場にして皆を迎えている。社長からの信頼も厚い。休日は地域の子供達を自然環境で遊ばすためのボランティア活動を十数年続けている。やがて、お世話をする大人同士が仲良くなって、大人のための活動にもなっている。
中学校卒業後、住友電工へ養成工で入社。高校、大学は住友電工から行かせて貰う。ブレーキ事業部でトヨタ方式学ぶ。トヨタ方式元祖の大野耐一氏からも直接指導受ける。(トヨタの下請け指導の徹底振り!)老舗化粧品会社の岡山工場でトヨタ生産方式指導及び実践。社員教育に熱心な会社で、長期間、外部コンサルタントを顧問に付け教育したが成果が出なかった。「教育」と現場における「実践」との隔りは大きかった。「派遣」は「コンサルタントの教育」と違い、共に仕事をする「実践」があり、これが改善・改革の成否を左右する。顕著な成果は、不良品の発生率を12%から5%へ低下させる。またある生産ラインを8名から3名に削減し尚かつ生産性を150%上げた。一連の生産性アップにより全社員に臨時ボーナスが出る。
化学工業会社を定年退職。長年研究室で化学実験・分析を行ってきた。実験現場が好きだったので管理職になってからも化学実験をやり続け、32年間化学実験一筋の人生。故に定年後も第一線で化学実験の出来る職場を希望。そこへ住宅系の大手化学会社から「化学実験・データ収集だけでなく、実験結果を解析できる人材」の要請があった。化学実験をしてデータ収集をする人材は若手でも多くいるが「解析」まで出来る人材は少ない。当初使いにくいだろうとの事で若手を希望していたが、試しに中高年者の派遣を使う。業務開始して1年後、多くの業績を上げて、その職場で「無くてはならない存在」になっている。