AI革命は続く No.1
1.ディープシーク・ショック
中国のAI企業であるディープシーク(DeepSeek)が低コストの生成AIモデルを開発した。1月27日、ディープシーク・ショックと言われるニュースが駆け巡る。
翌日の1月28日に、昨年に時価総額がマイクロソフトを抜いて世界首位となったエヌビディア(NVIDIA)の株価が1日で17%暴落。約6000億ドルも(約91兆円)の時価総額が吹き飛んだ。
ChatGPTを抜いたと言われるディープシークのAI。しかし、エヌビディア製のチップを数万個使い、サーバーなどのハードウエアの設備投資が必要で、低コストと呼ばれているがまだまだ未知数の範囲だ。
2.AIはどこまで進化するのか
2012年に台湾で創業したAIのソリューション企業エイピア。その最高技術責任者 (CTO)のミンユー氏は、近い将来にはAIを活用して様々なことが実現出来ると語る。
例えば、自動運転技術とデジタルマーケティングを結びつけ、車の充電中に、好みに合いそうな近くのレストランや、駐車場をAIが教えてくれる。そして、その時の天気に基づいたレシピや、買い物をお勧めする。
企業はAIを使って生産性を向上させ、顧客体験を強化し、競争優位性を確立。AIの導入は、単なる効率化だけでなく新たなビジネスモデルの構築やイノベーションの源泉となるだろう。
3.現在企業でのAI利用は
世界的な電機メーカーG社は、AIを活用して機械や設備の故障を予測しメンテナンスを最適化しコスト削減を実現。自動車メーカーT社は、製造ラインでの不良品検出や品質管理を行っている。
配送業者のD社は、AIを活用して配送ルートを最適化し、燃料コストの削減や配達の効率化を進めている。金融機関ではAIを使い融資のリスクを分析したり、より精度の高いクレジットスコアの予測を行う。
大量のデータから答えを導き出す既存のAIを活用している企業は多い。しかし、学習したデータを基にして新しいコンテンツ生み出す生成AIをビジネスに利用している企業はまだ少ない。
(Written by 川下行三 25/02/10)