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コラム 人と経営

どうなる2024年 No.3

1.2024年、2025年も経済は低速飛行だが堅調に

10月、世界経済見通しとしてベースライン予測(過去の需要に基づく将来予測)を下にIMFが発表。世界経済の成長は、今後も安定し続けることが見込まれるが勢いに欠けると予想。欧州の低迷と裏腹に米国は堅調。

世界経済成長率は2023年の3.3%から2024年3.2%、2025年3.2%と予測。先進国は2023年の1.7%から2024年は1.8%、2024年も1.8%に。新興・途上国の成長率は2023年の4.4%から2024年と2025年ともに4.2%へ。

2024年 米国 2.8% ドイツ 0.0% 日本 0.3% 中国 4.8%
2025年 米国 2.2% ドイツ 0.8% 日本 1.1% 中国 4.5%
※世界経済見通し(WEO)2024年10月/世界経済成長率予測

2.日本経済は足踏みが残るものの緩やかに回復

日本政府は、9月18日の月例経済報告で「一部に足踏みが残るものの緩やかに回復している」。企業収益は、四半期(4月ー6月)の経常利益が前年比13.2%増、前期比6.0%増(法人企業統計季報)と好調。

但し、先行きについては、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞など海外景気の下振れが景気を下押しする。物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。

世界の経済成長率は2022年の3.5%から2023年は3.3%、本年は3.2%へと3年連続で前年割れとなる。世界のインフレ率は、2024年に5.8%と見込まれ鈍化、リスクは軽減されている。日本のインフレ率(消費者物価指数の上昇率)は、この9月前年同月比2.5%の上昇に押さえられている。

3.実質GDP成長率

9月の政府(内閣府)発表の2024年4-6月期のGDP成長率、2次速報値は実質0.7%。各大手シンクタンクの日本の実質GDP成長率の2024年、2025年予測は、2024年 0.4%~0.9%、2025年 0.8%~1.3%と上向く。

第一生命   2024年 実質 0.4% 2025年 実質 1.1% 9月発表
大和総研   2024年 実質 0.9% 2025年 実質 1.3% 8月発表
三菱総研   2024年 実質 0.6% 2025年 実質 0.8% 8月発表
三菱UFJ   2024年 実質 0.6% 2025年 実質 1.3% 9月発表
ニッセイ総研 2024年 実質 0.8% 2025年 実質 1.1% 8月発表

2025年度日本の景気は徐々に回復する。個人消費は緩やかに増加、内需を中心に景気回復が続く。
賃上げ率は少し鈍化するが、物価上昇率も鈍化し実質賃金が上昇して行く。

世界と比べると見劣りするが、徐々に回復の傾向が続く日本。
(Written by 川下行三 24/10/25)
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