いつ来るともわからぬ機会に備えよ
1.日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ
NHKの朝ドラで今、「カムカムエブリバディ」が放映されている。その脇役(時代劇の切られ役)の伴虚無蔵(役名)が、名言を度々発している。その一つが「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」。
そして、主役のひなたに虚無蔵が、「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、培い、身につけたものはお前のもの。決して奪われることのないもの」と言い放つ。
毎日の努力は自分の物になる。そして、いずれ来るであろう機会に備えた人物こそ、機会(チャンス)をつかむ。苦しい時代が続くが、企業にも同じことが言える。
2.めまぐるしい変化と事業継続
世界情勢がめまぐるしく変わる。新型コロナの感染が治まらない。世界で物価が上昇、猛威を振るう。こんなことが昨年12月に予測出来たのか。グローバルに繋がっている経済は、10年前と比べると影響を受けやすい。
事業継続計画(BCP)を政府も金融機関も企業に求めている。しかし、計画を作成している企業は少ない。リスクをどう予測して事業に反映するか。また、そのリスクとどう対峙するのか。
震災・災害や事故に伴って事業活動が中断した場合、可能な限り短い期間で事業活動を再開する。その為に事前に計画を立て準備をする。事業中断があっても、いち早く重要な機能を再開し、事業を継続していく。
3.環境を読む機会と脅威
中期の事業計画を立てる時によく使うフレームワークにSWOT分析と言う手法がある。我が社(組織)の強みと弱みは何か、市場や業界にはどのような機会と脅威(将来の変化)があるかを分析する。
我が社を取り巻く環境による影響を予測する。突発的な非常事態を環境変化として取り込む。我が社の現状を分析しながら、最良のビジネス機会を発見する。
SWOT分析を活用することで、今後の戦略やビジネス機会を導き出したり、課題を明確にすることができる。
今を読む、近い将来を考える。10年後、自社のビジネスは続くのか。100年企業が世界で一番多い日本。変化を脅威ではなく機会に。
(Written by 川下行三 22/03/31)