拡張現実と仮想現実
1.スマートフォンの進化
スマートフォンが登場してから、新しいサービスやビジネスが生まれた。
電車で座っている多くの人がスマートフォンを見て格闘している姿は、タイムマシンで来た過去の人から見たら、異様な光景だろう。
2000年代からスマートフォンの原型は数社から販売されていたが、アップルが2007年に発売したiPhoneから現在のスマートフォンと言えるものに進化した。インターネット端末として電話の領域を越えた。
今では、様々な情報の検索からSNSで有ったり、ゲームで有ったり。
どんどん進化を続けている。現実(リアル)と仮想(バーチャル)領域を連携させた世界が今、拡がろうとしている。
2.ポケモンGOが表現する拡張現実
歩きスマートフォンが危険な事は承知で、画面を見ながら突き進んで来る人を街で見かける。しかし、ポケモンGOのダウンロードが開始された先週末、その光景が大きく変わった。
深夜の公園や道路にスマートフォンを片手に子供達や若者がたむろしている。ポケモンの捕獲に躍起になり、各所で歓声が聞こえる。
現実(カメラから見ている)に拡張(ポケモン)されている画面を見る。
ポケモンGOは、拡張現実(AR:Augmented Reality)の技術を活用している。
画面を開くとGPSに基づいた専用の地図が拡がり、ポケモンを見つけるとカメラに映し出された目の前の情景にポケモンが写り込む。
3.仮想現実が次のビジネスに
仮想現実(VR:Virtual Reality)は、コンピュータで作られた世界にまるで現実のように体感する。自分自身がその世界に飛び込んで行く、そんな感覚を味わえる技術が仮想現実だ。
3D映画などで専用メガネを付けて楽しむのも仮想現実と呼べる。
スマートフォンを使った仮想現実のアプリや機器も増えている。専用のハコ(双眼鏡)にスマートフォンを挿入し、360度の動画を見る。
ゴーグルタイプやメガネタイプの器具で拡張現実の技術を活用したゲームや玩具などが溢れるように発表されているが、今後は映画やスポーツ、教育の分野にまで拡張現実が拡がって来ると思われる。
少しは体験して見るのもいいだろう、ぽけもんGO位は。
(Written by 川下行三 16/07/26)