関西(大阪・京都・神戸)の中高年・シニア・高齢者の人材派遣会社

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コラム 人と経営

人手不足時代の経営 No.2

1.消費増税が景気の足を引っ張る

消費税導入前の3月、それほどの景気後退にはならない。直ぐに回復するだろうと楽観的な観測が拡がった。しかし、直近の経済指標は悪化し、GDPはマイナスに転じた。

景気の現状とは別に、各社の新卒採用への意欲は増している。2015年の新卒採用は、未だに内定を出せていない中小企業が溢れている。学生達には追い風だが、安易な就職は後々痛い目に遭う。

円安が進行し日経平均株価は高値で推移し、絶好調のように思われる。
しかし、大手から中堅・中小企業まで、リーマンショック後、事業構造を変えるドラスティックなリストラをやった企業が少ない。

2.変わらない企業と変わる市場

大きな変化を伴わない改革は、生きながらえる時間を延ばすだけで何も変わらない。日本の人口が減少に転じた中で、国内だけの商売では発展が無い。だから海外に出る、多くの経営者がそう考える。

グローバル企業と呼ばれる会社も数少ないが存在する。多くは、海外に拠点を持つが、欧州や米国、アジアの販売で地元企業を押しのけブランドとして食い込めていない。

海外でのマーケティングも韓国企業に負けている。マネジメントも現地化出来ていない。これではグローバル企業とは呼べない。海外に目を向けるのは間違いないが、戦略が伴っていない。

3.採用戦線は異状

そういった企業が、採用を増やしている。バブル崩壊前、採用戦線は異状を来した。内定者をホテルで缶詰、引き留めた。学生は、数社の内定を持ち一番待遇の良い企業を選んだ。

過去最高益を出した企業はバブル後、大きく沈んで赤字になった。バブル期に採用された人材は、その後の景気減速期に足かせになった。そんな状況がまた訪れようとしている。

某中小企業G社。ニッチな分野で強みを発揮するが、リーマンショック前までの売上げ、利益に回復していない。製造卸の業態で商品力と営業力が問われる。この企業にとって人材は正しく宝だ。

戦略に基づいた採用計画を立て、我が社の欲しい人材像を明確にし、新卒に頼らない方向が今後必要だろう。
(Written by 川下行三 14/09/17)
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