シリコンバレーの風 No.1
1.アップルの風
アップルの快進撃が続いている。サンフランシスコのダウンタウン、ユニオンスクエアにあるアップルストアには長い行列が出来ていた。6月24日、iPhone4の発売日。それから三日間、世界で170万台を売った。
サンフランシスコから約1時間少しハイウェイを走るとアップルの本社がある。社員が行き来するお隣のアップルストアには整然とiPadが展示されている。歴史を変える予感がする。
スティーブジョブスが、シリコンバレーの中心、スタンフォード大学の卒業式で語った名演説は2005年。アップルの復活は確かなのもになっていたが、誰がこの成長を予測出来たか。
2.次に何が来ようかは問題ではない
シリコンバレーと言えば、ベンチャー企業。HP、インテル、アップル、グーグルもここからスタートを切った。2010年4-6月期。これらIT企業は過去最高益をたたき出す。早い復活だ。
そして、ベンチャーはITからバイオ、電気自動車と続く。常に革新を続ける。次の成長が期待される分野の起業家と投資家がうごめく。この地で立ち止まることは許されない。
今なお元気と活力を持つ様々な企業は西海岸で産声を上げる。東海岸の金融資本家に夢は作れなかった。拡大続けるマーケットは無い。金融もITと結びつき繁栄を謳歌した。
3.何に惹かれるのか
10数年前、大阪出身のTは西海岸の大学在学中にシリコンバレーで起業。
IT企業ではないが、シリコンバレーにこだわる。ITの潮流は勿論のこと、マーケティングの新しい風もこの地から吹く。
西海岸には、サンフランシスコの南にロサンゼルス、南東にラスベガス、北にシアトルがある。
シアトルには、マイクロソフトやアマゾンが本社を構える。
元々、自由な雰囲気がある。若者文化、精神世界もこの地から生まれる。
少し足を伸ばせば、海、山、大自然が広がる。世界の肌の違う人々が多く暮らす。雑踏、熱気、混沌の中から次の芽が息吹く。
(Written by 川下行三 10/07/15)