関西(大阪・京都・神戸)の中高年・シニア・高齢者の人材派遣会社

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コラム 人と経営

今やるべきことは市場創造 No.1

1.ユニクロの進撃

ユニクロの快進撃が続いている。他のアパレルや小売り業が苦戦を強いられている中、気持ちよく走り抜ける。今期の決算も増収増益を確保した。柳井会長兼社長は、新たな顧客創造を続けている結果だと言う。

2005年、ユニクロは増収減益に転じた。その時に、前社長が退任し、柳井氏が社長に返り咲いた。数千億の売り上げを維持するだけでも大変なのに、増収の評価よりも減益を危機に感じた。

革新的なことにチャレンジしての減益なら許せるが、安定成長でこのまま行けるは、不満が残ると柳井氏は語っている。増収減益は、あらゆる面の効率が悪くなっている現象で、社員の気の緩みから起こるとも。

2.顧客の創造

柳井氏が社長に復帰してから、現場での細部にわたる革新を行い、新しい商品が店頭に並ぶ。
今までユニクロに来なかった人達が店舗に訪れる。顧客の創造、市場創造を実践した。

柳井氏が尊敬する先人の一人に、経営の神様「ドラッカー」がいる。ドラッカーは、企業経営の目的とは、顧客の創造だと明言している。新たな顧客を創造出来ていない企業に明日は無い。

口で言うのは簡単だが、実践するのは大変難しい。市場を創り、育て、耕す。時間がかかる。
ドラッカーは著書で「顧客こそ企業の基盤であり、企業を存続させる。顧客だけが職場を与えてくれる」。

3.改革し続けることが成功への道

柳井氏の新著「成功は一日で捨て去れ」の中に、「会社というのは、何も努力しなければつぶれる。常に正常な危機感を持って経営しなくてはいけない。現状満足は愚の骨頂だ。
常に改革し続けなければならない」。

ビールの中で、唯一前年比で増収をしているのが、サントリーのプレミアムモルツ。
絶対額では、アサヒのドライに及ばないが、確実にファンを増やしている。

このビールの開発担当者は、世界で一番飲まれているピルスナービールで「世界最高峰のビールをつくりたい」という想いから出発した。10年をかけた年月がこのヒットを生み出す。
そして、サントリーがビール事業で念願の黒字を達成する原動力となった。
(Written by 川下行三 09/11/09)
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