新たなマーケティング No.2
1.アマゾンが描いた世界
アマゾン・ドット・コムはシアトルで産声を上げたベンチャー企業だ。
シアトル発のベンチャー企業は、スターバックスコーヒーやコストコなどグローバルな展開をしているところも多い。
倉庫からスタートしたアマゾンは、起業後数年赤字を垂れ流した。
シアトルのエンジェルは支え続けた。商用ネットの様々なサービスや技術はアマゾンが開発した。
パレートの法則と正反対のロングテールは、アマゾンがモデルになっている。
多数の顧客をカスタマーと認識し、少量の買い物額でも利益が残るビジネスモデルを築いた。
2.セブンイレブンも結局は個店
強い個店が幾つあるか。個店の勝負が食品スーパーやコンビニを決する。チェーン展開している企業でも同じである。個店の集まりが大規模商業企業の売り上げになる。
個店は、その地域の消費者に受け入れられなければ存在意義が無い。
いくらテレビで宣伝しようが、有名なブランドを置いてあろうが、そこの顧客が満足出来る品揃えを展開出来なければ無いに等しい。
セブンイレブンは平均3,000品目の品揃えをしている。日に60万円以上の売り上げがある。
1店舗年間2億以上売る。しかし、その品揃えは、北海道のA店と鹿児島のB店は大きく違う。
3.インターネットが購買構造を変える
今、ホームページを持たない企業は珍しい。会社案内は当然として、ネットで受注をしているのは消費財に限らず生産財を扱う企業でも当たり前になってきた。
何かを買う時に、電話帳のようにYahooやGoogleで検索を行う。検索結果に出てこない会社は、世の中に存在しないとユーザーは思う。恐い現象だが、Webでの口コミ結果や評判が、その会社の信用を決める。
例えば、ある農家から米を買う。その農家はどんな人で、どのような方法で耕作しているか、今までは分からなかった。しかし、今はブログなどで農家の主人が発信をしている。
その情報が購買を左右する。
(Written by 川下行三 09/05/22)