夢は今の時代にもある No.2
1.夢を追い続ける69歳
冒険家の堀江謙一さんが7月4日、3月に出航したハワイから無事帰ってきた。今回は、専門家の協力を経て無限にある波のエネルギーを利用した「波浪推進船」での航海であった。
波の力だけで進むエコ船で太平洋を3ヶ月少しかけて挑んだ。彼の年齢は69歳、普通は現役を引退し第二の人生(リタイアー後の)を歩んでいる。
飽くなき夢の追求は、年齢を条件に入れていない。
彼は語る「一つのチャレンジが終われば又新たなチャレンジが・・夜がめぐり朝が来るように。限りないチャレンジそのものが私の人生であります」
1962年に初航海をしてから46年、夢を追い続けている。
2.夢を追い続ける76歳
この5月26日、堀江さんより6歳年上のプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さん(76歳)が、世界最高峰エベレストに、ネパール側の南東稜ルートより登頂。2回目のエベレスト登攀に成功。
登頂後のコメントでは、「ただいま頂上につきました、ありがとう。涙が出るほど厳しくて、辛くて、嬉しい。70歳を過ぎて、2回もエベレストの頂上にあがれた。本当に最高の景色です、全部見えて祝福してくれます。」
この登頂チームに、三浦雄一郎の息子三浦豪太が父のサポートをしていたが、8000メートル付近で病気にかかり登頂目前に下山。雄一郎は、登頂の成功よりも、息子豪太の無事が嬉しかったと述べている。
3.夢を追い続ける52歳
ビルゲイツ、52歳。マイクロソフトの創業者、世界一の金持ち。彼は、今夏ビジネスの世界から引退する。彼の莫大な資産を使い世界の医療・教育問題の改善を目指す慈善団体「ゲイツ財団」にこれからの殆どの時間を費やす。
ゲイツ氏が語る、「これは引退ではなく、人生のプライオリティが変わるだけで、マイクロソフトがフルタイム、財団がパートタイムだったのが逆になるだけです。」
リタイヤーとしては早い歳だ。彼が追い求める夢は、ビジネスから社会福祉へと。ゲイツ財団の援助は、日本のODAに匹敵する額だと言う。彼の夢が、世界における病気・貧困への挑戦に変わった。
(Written by 川下行三 08/07/19)