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コラム 人と経営

予測のつかない時代が訪れている No.1

1.キャッシュレス社会が進む

中国では、現金を持たずにスマートフォンで決済を出来るサービスが当たり前のように普及している。アリババグル-プが進めるアリペイ。テンセントのウイチャットペイ。ショッピングから移動まで、ほぼ全ての生活はスマホで事が足りる。

現金不要は中国だけではなく世界で一番進んでいるのは、北欧の国々。
特にユーロを扱わないスウェーデンやデンマークはクレジットカード、デビットカード、電子マネーや電子決済で、現金決済は僅か3-5%。

デンマークは、現金決済の義務を廃止することで現金の使えない店が出現している。キャッシュレス化を政府が強力に推進しており、紙幣の印刷が減少している。未来社会が垣間見える。

2.電子政府の登場

北欧のフィンランドから見るとバルト海を挟んで対岸にあるのがバルト三国の中の1国にエストニアがある。エストニアは電子決済よりも一段階進んだ実験を行っている。

それは、あらゆる行政サービスをオンライン化する電子政府をを推し進めている。百数十万人の小国だから出来ると揶揄されるが、電子技術の進歩と政府の意志が有れば可能な政策だ。

ソ連の脅威と対岸のIT先進国・フィンランドとの関係も大きい。電子政府はデータを管理し統制が取れれば、領土が無くとも国は維持出来るという思想も後押しする。

3.クルマ社会が変化を遂げる

高度情報化社会、電子社会、サイバー社会とか色んな定義が存在するが、明確に将来を見通したものは無い。電気自動車や自動運転がこれからの最先端技術を育むだろう。

自動運転が大きくメディアで取り上げられるが、それを成り立たせるのは車が他の世界と繋がるコネクテッドの技術だ。AIで走行を支援するのも、車の状況を監視するのもコネクテッドカーで無ければならない。

トヨタがコネクテッドカーをコンセプトに打ち出しているのも、車の所有者の減少が予測される中で、コネクテッドが車の可能性を高め、新たなビジネスモデルを展開できる可能性を持っているからだろう。
(Written by 川下行三 18/06/30)
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