宴のあと No.1
1.北京オリンピック
世界が注目した北京オリンピックは、一応無事閉会をした。開会式には各国首脳が出席し、政治の場面としても中国がリーダーとしての地位を確立したような勢いを感じる演出がなされた。
日本からは、あの福田首相も出席し、大勢の日本選手団が北京の地を踏んだが結果は散々だった。メダルを期待された選手やチームは格好をつけることも出来ずに敗れ去った。
一方、水泳の北島を筆頭にオリンピック直前までは代表を危ぶまれた選手が復活をとげ、アテネに続いてのメダルを取得した。感動のインタビューが思い出される。
2.星野ジャパン
特に、星野ジャパンの成績にはがっかりした。マスコミからのバッシングに星野監督は「責任は俺にある」に終始する。選手たちの異常なプレッシャー。大きな舞台を経験しているプロ選手が緊張している。
集中力は試合では重要だ。ある程度の緊張は必要だが、片方リラックスが欠かせない。イチローは試合中、守りながらも常にストレッチングをしている。筋肉を伸ばし、緊張を解きほぐす。
いつものペースで打撃ボックスに入る。
リラクゼーションしながら集中力を高めて行く。プロならば、当たり前のことであろう。投手は、試合の結果の責任を負う。マウンドに立つ度に感じていることだ。野手の不甲斐なさが目に付いた。
3.ザ・マジックアワー
「ザ・マジックアワー」、夏前に上映された話題作である。三谷監督がマスコミに出まくり宣伝をしたことで認知度は高い。映画人が映画製作者を楽しませ、絶賛する。「蒲田行進曲」に似たところがある。
主役の売れない役者。俳優を辞めようと悩むが、素人監督の演出にのせられ、人生で最高の演技をする。この仕事が大好きだと。
太陽が沈み、しかしまだ辺りが光に照らされているほんのわずかな、最も美しい時間をマジックアワーと言う。このひと時は一瞬で、一番充実した時間、人生で最も輝く瞬間だ。
このマジックアワーを我々は、必死に求めている。生き続けることが出来るパワーの源泉だ。
あなたにも必ずマジックアワーが訪れる。
(Written by 川下行三 08/09/06)